2008年04月14日

天気の悪い日は、デッサンの勉強をしています









13日の日曜日は、雨が降っていました。

ソフトボールの練習日だったのですが、中止にしました。

そこで、大きな絵を描く練習をすることにしました。

誰かの絵の模写をすることにしました。

選んだのは、青木繁の海の幸です。


この絵は、若き青木繁が、同郷の久留米の坂本繁二郎たちと、千葉の

海に遊びに行った時に画想を得たと言われています。

坂本繁二郎と友人がこのようなシーンに出くわしたそうです。

その様子を聞いた青木が、この絵を描くことを思いついたようです。

この絵は、重要文化財になっています。

100年経った今も、海に生きる人たちの躍動感を見る人に伝えます。

それがちっとも古臭くありません。

こちら側を見ている女性がいますが、当時の作者の恋人です。

展覧会に出品した後に、その女性の顔だけ、加筆したようです。

失意の中で亡くなった青木繁は、その女性だけを思いながら、この世を

去ったのです。

そんなことは、デッサンの練習には、ちっとも関係ないのですが、

描かれた環境を知っていれば、途中で投げ出すことも無く頑張れるかな

とおもいながら、鉛筆を動かしています。

実物の絵は、70センチの横182センチです。

そんな材料は、手元にありません。

しようがなく、水彩紙を12枚継ぎ足して描くことにしました。

壁に貼り付けて、描くのは、初めてです。

まず海の幸の写真を、線を引いて割付します。

そして、壁に貼り付けた水彩紙にも割付します。

すると、構図が自然に出来て、描きやすくなります。

がしかし、人体のデッサンの経験が無い私には、これは、かなり

難しい題材です。お昼からはじめて、夕方7時頃に大体の大まかな線が

できました。そして、休憩をはさんで、夜の10ごろからデッサンの

狂っているところを加筆しました。

まだ少し狂っています。

あとは、少しずつ、修正しながら、色を付けていくようにしようと

おもっています。

このデッサンから学ぶことは、全体を大まかにとらえることです。

細かな色は、本人も意図していなかったようです。

本物の、端々には、横、縦に引いた、基本線がいたるところに消えずに

のこり、右端の人の顔は、輪郭しか描いていません。

そんなわけで、色の付け方は、だいぶ省こうかなと思っています。
  


Posted by 青ちゃん (有)ファブリックバンテア at 16:55Comments(2)趣味の水彩画