2010年01月11日

三井温熱治療器その3


温熱治療器の暖かい気持ちよさを知った頃、私は毎月カイロプラクティックに行っていました。

交通事故で頚椎を痛めていたからです。

疲れが溜まると、肩が凝って、頭が痛くなっていました。

”温熱器の講習会があるのよ、出てみない?”

高木社長に勧められるまま、土曜の朝から夕方までの一日講習会でした。

講義が午前中ありました。

その後、実技が午後みっちりでした。

実技は、三井と女こ先生の指導でした。

講習を聞きに来た方たちは、みんなそれぞれ悩みがある人達でした。

仙台からきた御夫人は、大腸がんの手術の経過がおもわしくないひとでした。

大阪から来た人は、肺がんを宣告され手術を悩んでいた男性でした。

癌の患者さんたちが6名もいました。

この温熱器は、遠赤外線を発します。温度は、80度くらい。

当然そのまま使うと火傷をするので、薄いガーゼをあてます。

もしくは、日本手ぬぐいを当てて使用します。

二人一組になって、おたがいの体を治療器を使って暖めるのですが、

そのうちに、不思議なことが起こってきます。

私の相手は、仙台から来た老婦人でした。

背中を背骨にそって、暖めるのが基本です。

しばらく暖めていると、部分的に赤い斑点がでてきます。

三井先生が説明をしてくれました。

赤くなるところが、悪いところです。

内臓皮膚反射といって、内臓と皮膚はつながっています。

例えて言うならば、腐りかけたりんごの皮が変色し始めると、その皮を剥くと皮の下の果肉が腐りかけて

います。

人間の皮膚も同じだと先生は、説明します。

”だから、その赤くなったところに温熱器をあてなさい”

すると、それまでなんとなく暖かく気持ちよさそうにしていた女性は、”あちち”、あついよ、”

”あついよ”

気の毒なくらい熱がります。

そこで、三井先生が交代してくれました。

先生が患部に温熱器をあてて、注熱しながら、”ねえ、あなたどちらの出身?”

”あっそう、仙台からみえたの?”

”お子さんは何人?、御主人は?”

熱がっているご婦人の気持ちを熱さからはぐらかし、ちょっと別の箇所を暖めます。

そして、また悪い患部を注熱するのです。

”あちち、あちち”、たまらずに患者は悲鳴をあげますが、そこで、また話題を変えて

”ねえ、仙台でおいしいものは、なんでしたっけ?”

なんて、話題を変えながら、患者の意識を,熱さからはぐらかしながら、3度、四度繰り返し悪い箇所を

攻めまくります。

三井先生曰く、”こうしてからだの血行をよくしてあげれば、病気は退散します。”

”体の具合が悪いところは、血行が悪く、冷たく冷えています。”

”こうして暖めてあげれば、徐々に血行がよくなります。”

つづく、

http://www.warabi.ne.jp/~fabric21/newpage.2html  


Posted by 青ちゃん (有)ファブリックバンテア at 22:21Comments(0)今日の健康