2010年08月05日

八百屋の娘は正解でした。







昨日、イチジクの実を取ってみました。

もうぽとりと落ちそうなくらい熟した色をしていました。

ところが、

”まだ早いよ、香りだってしてないでしょう?”

横で、元八百屋の娘が言ってます。

”だっておちそうじゃないか”

”そんなに言うんだったら、取ってみれば”

そろりとはさみで、”チョキーン”と切ると

乳白色の汁が切り口からあふれました。

そして、皿に乗せて切ってみると、

あらら、まだ白いじゃないですか、失敗?

香りをかいでみると、なに匂いません。

やっぱり早かったのかな?

”ほうら、言ったとおりでしょう”

鬼の首を取ったように、勝ち誇った家内が言いました。

”あなたは、我慢が足りないのよ”

敗軍の将、何をかいわんや、

だまって、イチジクの実を口にいれてみました。

おおっつ、この甘さ、未熟な色をしていても、さすがです。

国産のイチジクよりも、この未熟さでもおいしいのです。

”すごい、どうだい、食べてみたら?”

”あら、ほんとね、おいしいね”

さっきのけんか腰の物言いは、なんだったんだよ、

そのセリフは、だまって飲み込みました。

「それを言っちゃあおしまいだよ」寅さんの名セリフになって

しまいます。

”とにかくこのイチジクの実は、正真正銘フランス産だね”

味は、ほんとにグッドです。



http://www.warabi.ne.jp/~fabric21/newpage.2html  


Posted by 青ちゃん (有)ファブリックバンテア at 13:09Comments(0)おいしいもの