2011年06月17日

買い物の途中でスケッチをしました







梅雨の合間に買い物に行きました。

神棚の榊とお酒を買うためです。

ところが、自転車のかごの中には、しっかりと鉛筆とスケッチブックが

入っているのです。

どこかにいい画材が転がっていないか、いつも気にして動いています。

遠回りして、ユリがたくさん植わっている公園によったり、

ちょっと知り合いの方の庭先を通ったりしています。

その知り合いの庭先の鉄砲ユリが、つぼっみを膨らませていました。

白くて清楚な感じです。

ちょっとだけと思い、自転車をとめて、鉛筆を走らせていると、

”おっつ、スケッチですか?”

若い男性が玄関先から出てきて、声をかけてきました。

知り合いの息子さんかと思い

”こんちは、こちらのかたですか?”

と、聞いてみたところ、

”違います、甥なんです”

”おじさんの姉さんの息子です”

”おじさんはちょっと出かけているんですが、よって行きますか?”

”いや、いや、それほどの親しい間柄ではないので、遠慮しておきますよ”

と言ったのですが、”どうぞあがってください”と、強引なのです。

ここで、おうちにあがったら、変な感じです。

彼のおじさんとは、花の話で気があったただの通りすがりの間がら

なのです。

そこに、ぷるる~んと携帯の電話がなりました。

”あなた、どこにいるの?買い物にしては、時間がかかりすぎよ?”

”へい、へいただいま戻ります”

話好きの甥っ子さんから、ほうほうの態で逃げ出しました。

通りすがりのスケッチしている人間が、他人のうちに上がりこむなんて

想像しただけでお尻がむずがゆくなってきます。

しかしこれも何かの縁だろうと、公園でスケッチしたユリの絵を

びりっと、スケッチブックから引っぺがして、甥っ子さんに渡してきました

”こんな絵をもらっていいんでしょうか?”

”いいんですよ、いつも花を写真にとったり、スケッチをさせて頂いて

いるんですから”

”変な人が、庭先でスケッチしていたよ”なんていわれないように

絵の一枚くらいは、どおってことありません。

  


Posted by 青ちゃん (有)ファブリックバンテア at 00:44Comments(0)趣味の水彩画