2010年07月29日
眠れぬ夜にはお勧めです、孤高のメス。

必ず読みたい本を一冊は、手許に置いていないと落ちつきません。
時間をボ~ット過ごすのが苦手なせいです。
せっかちな性格だからでしょうか?
あちこちの本屋さんに寄ります。
最近、孤高のメスを読み始めました。
天才外科医の話です。
手際が良くて、周りの看護婦や助手の目を見張らせるほどのメスさばき
まるでブラックジャックのような外科医の話です。
ベストセラーは、どこか魅力的なところがあります。
文体もしっかりしていて読みやすく、す~っと入っていけます。
睡眠時間が減っても、眠れぬ夜にはお勧めです。
http://www.warabi.ne.jp/~fabric21/newpage3.html
2009年04月02日
春秋山伏記を3回も読み直しています

最近、人と何の会話もなく過ごせるようになってきています。
コンビニにならんで、黙ってお金を出せば買物も済みますし、
マンションの生活をする人は、隣人の顔もしりません。
ノートレとか、携帯のゲームなどで遊んでいる人が増えているように感じます。
今読んでいる藤沢周平の春秋山伏記は、都会の子供達には、想像もでき
ない世界です。
舞台は、町からはずれた山のふもとの農村になっています。
そこに一人の若い山伏が、羽黒山から到着することから物語が始まり
ます。
農作業に精出す村人、一人娘をもつ若い後家さん、嫁の来てのない無口
な力自慢の男、狐が取りついた若い娘など、個性溢れる登場人物。
最初は、疑り深く見ていた村人が、やがて、山伏を頼りにするようにな
る筋書きは、微笑ましく、こんな話があるのかなと思うようにひきこま
れていきます。
人の絆の大事さ、人情の温かさを感じさせます。
人間の暮らしには、この感性が大事なのでは、ないでしょうか。
そして、わが町会の目指すところも、人の絆を大事にすることです。
そして、サクラ祭りのイベントは、その中でもみんなが待ちに待った
お祭りなのです。
4月5日、蕨の春日神社の境内のサクラ祭りは、
食べ物あり、演芸あり、生バンドあり、景品ありの楽しいイベントです
藤沢周平の春秋山伏記と、どこか相通ずるところがあるかもしれません
乞う、ご期待、春日町会さくら祭り。
http://www.warabi.ne.jp/~fabric21/newpage.2html
2008年10月17日
宮城谷昌光の三国志読んだ?

私は、歴史の本が好きです
家内も好きです。
その影響なのか、長男も次男も歴史が好きなようです
次男は、どういうわけか、古事記や、日本書紀などの歴史本も、
好きなようです。
その次男が、宮城谷昌光の三国志の単行本を買ってきて、
お父さんこれ読んだ?、と聞くので、
まだだよ”と、言ったら、じゃあ、先に読んでいいよ”
なんて、可愛いことを言ってくれます。
私は、性格的に大雑把なのか、乱読なので、読むのが早いのです。
それに引き換え、息子二人は、漫画本でも、表紙の絵から、裏の裏まで
穴のあくほど、じっくりと読んでいます。
だから、歴史のことを、言い合っていたら、必ずお手上げです。
そんなわけで、しばらくは、宮城谷昌光の三国志を読むことになりそう
です。
彼の作品は、中国の歴史の埋もれたものを掘り出して、わかりやすい
ストーリーに仕立てるので、読みやすいと思います。
元の資料をじっくり読んで、その足りないところは、行と行の間を
想像して、書いているような、そんな作風です。
あんまり説教じみていないところがいいのかもしれません。
彼の小説に興味をもったのは、天空の舟という本が最初でした。
ある若い農婦が夢を見ます。
この農婦は、身重でもうすぐ生み月になろうかという身重な体です。
そんな時、夢をみます。突然の豪雨に水かさが増し、家も人も流される
不吉な夢でした。
そして、無事に子が生まれ、そんなことも忘れたある昼下がり、畑仕事
をしていて、ふと手を休めたときに、あの夢のような黒雲がわきおこ
り、一瞬のうちに豪雨となって、あたり一面水かさが増し、ありとあら
ゆるものを流し始めました。
女は、夢が現実のものになったのを、一瞬
にしてさとり、家に向かって走り始めました、そして、その途中の桑の
大木の木の祠のなかにわが子をほおり投げるので精一杯でした。
そして、大洪水が、引く中で流される大木の祠のなかから赤子が発見さ
れるのです。
そして、その子供が、長じて商という国の宰相にのぼりつめる話です。
商という国は、伝説上の国です。紀元前1500年以上も前の話です。
しかし、中国には、この商という国の伝説の英雄の話が古代の文字で
伝わっているのです。そんな話を小説にしたのが宮城谷さんです。
こうして宮城谷さんの小説の虜になりました。
そして、息子が読んでいいよと言ったこの三国志は後漢の時代の紀元220
~280年頃の英雄達の話です。
彼の小説が単行本になるのは、うれしいことです。
http://www.warabi.ne.jp/~fabric21/