2008年10月17日
宮城谷昌光の三国志読んだ?

私は、歴史の本が好きです
家内も好きです。
その影響なのか、長男も次男も歴史が好きなようです
次男は、どういうわけか、古事記や、日本書紀などの歴史本も、
好きなようです。
その次男が、宮城谷昌光の三国志の単行本を買ってきて、
お父さんこれ読んだ?、と聞くので、
まだだよ”と、言ったら、じゃあ、先に読んでいいよ”
なんて、可愛いことを言ってくれます。
私は、性格的に大雑把なのか、乱読なので、読むのが早いのです。
それに引き換え、息子二人は、漫画本でも、表紙の絵から、裏の裏まで
穴のあくほど、じっくりと読んでいます。
だから、歴史のことを、言い合っていたら、必ずお手上げです。
そんなわけで、しばらくは、宮城谷昌光の三国志を読むことになりそう
です。
彼の作品は、中国の歴史の埋もれたものを掘り出して、わかりやすい
ストーリーに仕立てるので、読みやすいと思います。
元の資料をじっくり読んで、その足りないところは、行と行の間を
想像して、書いているような、そんな作風です。
あんまり説教じみていないところがいいのかもしれません。
彼の小説に興味をもったのは、天空の舟という本が最初でした。
ある若い農婦が夢を見ます。
この農婦は、身重でもうすぐ生み月になろうかという身重な体です。
そんな時、夢をみます。突然の豪雨に水かさが増し、家も人も流される
不吉な夢でした。
そして、無事に子が生まれ、そんなことも忘れたある昼下がり、畑仕事
をしていて、ふと手を休めたときに、あの夢のような黒雲がわきおこ
り、一瞬のうちに豪雨となって、あたり一面水かさが増し、ありとあら
ゆるものを流し始めました。
女は、夢が現実のものになったのを、一瞬
にしてさとり、家に向かって走り始めました、そして、その途中の桑の
大木の木の祠のなかにわが子をほおり投げるので精一杯でした。
そして、大洪水が、引く中で流される大木の祠のなかから赤子が発見さ
れるのです。
そして、その子供が、長じて商という国の宰相にのぼりつめる話です。
商という国は、伝説上の国です。紀元前1500年以上も前の話です。
しかし、中国には、この商という国の伝説の英雄の話が古代の文字で
伝わっているのです。そんな話を小説にしたのが宮城谷さんです。
こうして宮城谷さんの小説の虜になりました。
そして、息子が読んでいいよと言ったこの三国志は後漢の時代の紀元220
~280年頃の英雄達の話です。
彼の小説が単行本になるのは、うれしいことです。
http://www.warabi.ne.jp/~fabric21/
Posted by 青ちゃん (有)ファブリックバンテア at 18:17│Comments(0)
│読書