2010年05月06日
草津温泉旅行その2




草津温泉に泊まって、次のお宿は伊香保温泉です。
しかし、観光名所はそんなにありません。
”どんなところに行きたい?”
と、聞いて見ると、兄嫁は、
”東村の星野富弘美術館に行ってみたい” と、言いました。
二つ返事で了解です。
そこで、9時半草津出発、
幹線道路を避けて山越え、峠を越えて
言うこと聞かないナビを駆り立てたどり着いたら12時でした。
館内は、静かで車椅子の人にも優しい美術館になっていました。
ゴールデンウイークということもあり、大勢の人が見に来ていました。
星野富弘さんの詩画は、見ていると画面に引き込まれて
詩を読まずに次に進むことが出来なくなります。
何度読んでもその詩の素晴らしさには、涙が出そうになります。
星野富弘さんは、頚椎を損傷して、首から下が動きません。
それでも素敵な絵を描くことができるのです。
このことだけでもすごいのに、その詩は、内容が素晴らしいのです。
”この指が動くようになったら、母の肩をもみたい”
なんて言葉は、普通の人には、出てこないセリフです。
今回、ユニークな詩を見つけました。
富弘さんが、誰にも会いたくない日があったそうです。
”今日は、誰にも会いたくない、誰にもしゃべりたくない、”
”しかし、困ったことに腹が減った、”
”残念なことに腹が減った”
この詩を読んで、思わず笑ってしまいました。
彼のユーモアは、絶品ですね。
彼のような人がこんな愉快な詩を書くのですから、
身体が何の不自由もない私などは、もっと頑張らなくては、と
思ってしまいます。
この先も素晴らしい詩画を発表して、世界の人々を元気付けて欲しいと
思います。
”どうでした?”
兄夫婦に聞いて見ると、
”連れてきてもらって良かった、感動したよ”
美術館の外は、草木ダムが広がっています。
ひと時、そのダムを見ながらのんびりと過ごしました。
その後、伊香保のホテルに行くのですが、渋滞をさけながら山越えを
して、ペコペコのおなかをなでながら、伊香保温泉の少し手前の
水沢うどんにたどり着きました。
4時半でした。
ここでうどんを一人前食べてしまうと、ホテルに入って夕食を食べる
ことが出来なくなります。
”一人前注文して、4人で分ける?”
”それはちょっとね~?”
”でも一人前は、無理よ”
兄嫁がきっぱりと言いました。
”ねえ、きれいなお姉さん、相談なんだけど、
一人前を二人で食べても大丈夫?”
店のおばさんに聞いて見ました。
お姉さんと言われたものだから、笑いながら
”ええ、どうぞ、大丈夫ですよ”
と、いうことで二人前を4人で食べることになりました。
どうも最後の客のようで、まわりには、誰もいません。
ごまだれ、山いもだれ、山菜だれ、醤油だれの
4つのたれが付いて来ました。
うどんは腰があって歯ごたえがあります。
たれは4種類、みんな味がよく、あっという間に食べてしまいました。
”不足なくらいで丁度いいのよね”
兄嫁が満足げに言いました。
http://www.warabi.ne.jp/~fabric21/newpage.2html