2008年05月20日
誰にも明日があると思ったら、大間違いだよ、の続き
5月の12日に書いた日記の続きです。
友人は、集中管理室から、大部屋に移っていました。
一安心です。鼻には、酸素のチューブが入っていますが、
起き上がってテレビを見ていました。
ど~お?
いや~みんなに心配かけて申し訳ない、”
退院したら、みんなにこのご恩をどうやってかえそうか”
なんて、考えてるよ”
明日から、リハビリだよ” といって、細くなった足のすねを
見せてくれました。
倒れた前後のことまだ覚えてる?と、聞いたところ、
前に聞かなかったことを言い始めました。
暗い田舎を歩いていたんだよ”
山形だか、岩手だか、とにかくスゴイ田舎を歩いて、
帰りたいんだけど、電車賃がなくてね~”
そこに、おおきな家をみつけて、どんどん、どんどん”って、玄関をたたいたんだよ”
それから?
電車賃を、電車賃を貸してください”って、大声で頼んだんだよ”
誰も出てこないし、それから又、別の家を探して、
又、どんどん叩いて、帰りの電車賃を借りようと必死だったよ”
それから?
それから、どこかの屋上にいて、頭を下げてるんだよ”
なんで?頭下げてるの?
いや、もう~、苦しくて、どうにかしてください、苦しいんです”
そしたら、そこに厚生省の偉い人が来て、”
何か言ってる”
この間の大草原の大金持ちと、それを阻止する女狙撃手がどうも
うまくかみあいません。
それで、どうなったの?
いや、そのお役人がきてから、体がすう~っと、らくになってさ~”
そして、しばらくしたら、女房が泣いて横にいたんだよ”
そうなんですか?
あとで、奥さんに聞いたら、女狙撃手は、どうやら看護婦さんらしい。
あんまり暴れるので、体と手足をしばったらしいのです。
それが、夢では、女狙撃手に、しばられたことになったらしいのです。
夢の謎解きは、他人は、おもしろそうですが、
本人は、もし、夢の中で帰りの電車賃を貰っていたら、
三途の川を渡っていたのかもしれません。
友人の相部屋の人は、そんな夢を見た人達のようです。